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発光現象写真一覧
発光現象 栗林亨氏撮影 1966年9月26日03時25分奇妙山一帯 自宅にて
「3時25分自宅より東方愛宕山、尼飾山、奇妙山、立石、皆神山、ノロシ山一帯が96秒間白色蛍光灯のごとく山に沿って光った。 光帯の仰角は5~15°、光帯中心部は尼飾山南部より皆神山中心部で白色半光球状にも見え、 付近のちぎれ雲はかすみに帯赤色に着色しており、最輝時の40秒間は満月の明るさの3倍ぐらいだったと思う。 腕時計の秒針がはっきりと読めた。」
この時は快晴、風は西南西風1.5m、太陽は高度角ー27°、方位角は北より東に69°、月齢11.6の月は高度角ー13°、 方位角は南より75°であり、太陽・月・薄明の誤認とは考えられない。その前い弱い寒冷前線が通過したらしい。
地震は11分と37分でこの現象と直結したらしいものはなかったが、空電は23分、25分、26分、28分、29分と多かった。
栗林氏はこの発光現象をかなり暗い状態から最輝部となり、また漸次うすれている状態を数枚連続的に撮影したが、 上写真はその最輝時の色彩写真で、使用カメラは魚眼レンズを付したニコンF・8,UVフィルター使用、露出は開放で36秒、フィルムはサクラカラーN(ASA 100)であった。
写真を詳細に見ると皆神山は黒々とシルエットで見え、奇妙山は相当に照らされているように写っている。この現象はそう高空のものではないと思えるから、この発光現象は奇妙山よりは手前であり、 すくなくとも奇妙山よりずっと遠くで生じたものとは考えられない。
(参考文献:安井豊,1968,地震に伴う発光現象に関する調査報告,地磁気観測所要報,13巻1号,25-61p)
発光現象 栗林亨氏撮影 1966年2月12日04時17分妻女山付近 自宅にて
「4時17分地震直後松代町西方妻女山付近が仰角5°ぐらいまでかなり広い範囲(数km幅)に夕焼のごとき色を示し、 夕焼の中でももっとも複雑などすぐろい色に見えた。継続時間は35秒」
この時は雲量10の曇天でにわか雪、北風1.2m、太陽は高度角-29°で方位は真東、月齢21.2の月は高度角35°で 方位角は南より東に20°であって、太陽・月・薄明の誤認ではない。なおその後しばらくして寒冷前線が通過している。 震源不明の地震は4時25分にあったが、空電はなかった。
(参考文献:安井豊,1968,地震に伴う発光現象に関する調査報告,地磁気観測所要報,13巻1号,25-61p)
![]() 1966年2月7日04時21分地蔵峠頂上付近 栗林亨氏撮影 |
![]() 1965年12月4日23時50分地蔵峠一帯 栗林亨氏撮影 |
![]() 1965年12月4日23時50分地蔵峠一帯 栗林亨氏撮影 |
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