長周期地震動について
大きな地震で生じる、周期(揺れが1往復するのにかかる時間)が長い大きな揺れのことを長周期地震動といいます。長周期地震動により、高層ビルは大きく長時間揺れ続けることがあります。また、長周期地震動は遠くまで伝わりやすい性質があり、地震が発生した場所から数百kmはなれたところでも大きく長く揺れることがあります。長周期地震動による大きな揺れにより、家具類が倒れたり・落ちたりする危険に加え、大きく移動したりする危険があります。長周期地震動を知り、事前に対策を行うことで、被害を軽減することが可能です。このページでは、長周期地震動に関する基礎知識や、気象庁における取組を紹介します。
長周期地震動説明ビデオ 長周期地震動階級
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長周期地震動に関する基礎知識
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長周期地震動階級について
高層ビルでの長周期地震動による揺れの大きさは、震度では十分に表現できないため、4つの階級に区分した「長周期地震動階級」という別の指標で表します。
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長周期地震動に関する観測情報について
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長周期地震動に関する予測情報について
令和5年2月1日より長周期地震動階級の予測を開始し、緊急地震速報の発表基準に追加しました。
気象庁では、長周期地震動に関する予測情報の検討を行ってきました。詳しくは平成29年3月にとりまとめた報告書もご参照ください。
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検討会等について
気象庁では、長周期地震動に関する情報等の検討を行うため、有識者及び関係機関からなる検討会等を設置しています。
長周期地震動予測技術検討ワーキンググループ 詳細 »
多様なニーズに対応する予測情報検討ワーキンググループ 詳細 »
・ 長周期地震動に関する情報のあり方検討会(平成23年11月~平成24年3月)
長周期地震動に関する情報の利活用事例について
気象庁が発表する長周期地震動に関する情報や、予報業務許可を得ている民間事業者による予測情報を用いて、ビルの管理者への注意喚起やエレベーターの制御などを行うことで、長周期地震動による被害の軽減が期待されます。
・ビル管理会社、建設会社等で現在行っている長周期地震動対策について紹介しています。