松代地震観測所

地殻変動観測

 当観測所では、大坑道内部の南北東西2方向に、100m長の「石英管式ひずみ計」を設置して、地殻変動観測を行っています。

 地球は潮汐力によって、潮の満ち引きと同じように岩盤も周期的に変形していますが、当観測所のひずみ計は、この地球潮汐による歪の変化(概ね1×10-8程度)も、精度よく測定できるほど高感度です。

石英管式ひずみ計

南北方向(通路右側の白い発泡スチロールの中)石英管式ひずみ計

石英管式ひずみ計

   石英管式ひずみ計は、温度変化の影響を受けにくい石英管を基準にして、地盤の伸縮歪の変化を観測する装置で、当観測所では、南北方向と東西方向にそれぞれ100mの石英ガラス管を設置し、観測しています。

 伸縮歪とは、基準の長さがある期間に変化した場合に、変化量をもとの基準の長さで割った値です。たとえば、地盤がある期間に長さ100mに対して1μm(=1/1000mm)伸びたとき、その期間の伸縮歪は1μm/100m=1×10-8となります。

 石英管式ひずみ計の模式図

石英管式ひずみ計の原理


松代地震観測所

  • 所在地:長野市松代町西条3511 (案内図)
  • 連絡先:松代地震観測所連絡事務所 (案内図)
  • 〒105-8431 東京都港区虎ノ門3-6-9 気象庁地震火山部内 電話 03-3434-9040