降水短時間予報の精度について

降水短時間予報の精度の年平均値の推移

降水短時間予報の精度の年平均値のグラフ

降水短時間予報の精度の年平均値

2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024
精度 0.40 0.39 0.44 0.43 0.47 0.47 0.48 0.51 0.51 0.50 0.53 0.53 0.52 0.50 0.51 0.48 0.50 0.52

降水短時間予報の精度検証方法

降水短時間予報の予測精度の指標(以下「スコア」と呼びます)は、主に、やや強い雨(1時間10mm)を超える降水に対する予測の精度を評価するものです。具体的には次のように計算しています。

  1. 降水短時間予報が2時間後から3時間後までの1時間に降ると予測した1km格子ごとの降水量を、5km格子ごとの値に平均します。この値を以下では「予測値」と呼びます。
  2. 同様に、実際に降った降水量として、1km格子ごとの解析雨量を5km格子ごとの値に平均します。この値を「実況値」と呼びます。
  3. 予測値と実況値の合計が20mm以上の場合に、予測値と実況値のうち大きな方を分母として比を計算します。
    • 予測値と実況値の合計が20mm未満の場合は計算に使用しないことにより、弱い雨の影響がスコアに現れないようにしています。
    • 例えば予測値が60mmで実況値が30mmの場合、比は 30 (実況値) ÷ 60 (予測値) = 0.5 です。
    • 予測値が15mmで実況値が30mmの場合も、比は 15 (予測値) ÷ 30 (実況値) = 0.5 になります。
  4. 5km格子ごとに計算した比を、日本の陸上付近で1年間にわたって平均した値がスコアです。

こうして求められたスコアは 0~1 の値をとり、値が大きいほど予測精度が良いことを意味します。2016年のスコアは0.50なので、実況値は少ない場合で予測値の半分、多い場合で予測値の2倍の範囲におおむね納まっている、と言うことができます。

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