地熱開発事業と火山性地震等
火山周辺の地熱と地震
地熱開発事業等で行われる地熱井掘削作業または加圧注⽔作業により、周囲の岩盤が破壊されることに伴う地震が発生することがあり、これらも気象庁などの地震計で観測されます。 このように岩盤の破壊によって生じた地震は、作業による地震か自然現象であるかを見分けることが困難です。
このため、事業に係る情報がないと、このような作業における地震の多発を火山活動の活発化と判断して、噴火への警戒を呼び掛ける噴火警報等を発表することとなるおそれもあります。 気象庁における火山活動評価及び情報発表が適切に行われるためには、関連する作業に係る情報共有が重要です。
常時観測火山(活火山のうち、気象庁が24時間観測・監視している火山)周辺において地熱発電所の建設やそのための試掘等実施する場合には、担当する火山監視・警報センターにお知らせください(連絡先下記)。 常時観測火山の周辺の範囲についてはこちらを参照してください。
常時観測火山以外の火山周辺においても、可能でしたら情報共有をお願いいたします。
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注水作業の影響と思われる地震の増加と傾斜変動が観測された事例
図:火山観測点における傾斜変動及び地震回数
火山監視・警報センターにおいて火山活動を24時間体制で監視している火山(常時観測火山)
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問合せ先
作業を実施する地方の火山を所管する、以下の各センターまでご連絡ください。
北海道地方 | 札幌管区気象台地域火山監視・警報センター | 011-611-2421 |
東北地方 | 仙台管区気象台地域火山監視・警報センター | 022-297-8164 |
九州地方 | 福岡管区気象台地域火山監視・警報センター | 092-725-3606 |
上記以外の地方 | 気象庁(本庁) 火山監視・警報センター | 03-6758-3900(内線5189) |
所管するセンターや関係する火山が分からないなど、ご不明な点があれば、気象庁 (本庁) 火山監視・警報センターにまずはご一報ください。